tn バイオレット 最高2107/最終2044(212位)
【構築経緯】
初手性能の高い電気テラスグローブ水ウーラオス+ウーラオスの不利対面の引き先となるチョッキランドロス+上記2体で重めのポケモンへの切り返しとなる最速ステラハーブブリジュラスの3体の攻めサイクルで使用率トップを詰め込んだスタンパに勝てると感じ、これを軸とした。
軸の参考: ウーラオス にっこり - ちゃろちゃろ日記 (hatenablog.com)
軸で厳しい構築タイプとして、①旧BIG6(ディンカイサーフパオカミウーラ)、②キュウコン展開、③ママンボウ軸、④受けループ、⑤コノヨザル展開等が挙げられた為、それぞれへの回答を用意する事を目標に、
・エナジー瞑想痛み分けハバタクカミ(vs①⑤)
・襷サイコファングパオジアン(vs②)
・残飯身代わり悪巧みサーフゴー(vs③④)
の3体を補完として採用し、構築が完成した。
【個体詳細】
◆調整意図:
A→H155-B101パオジアンへの水流連打の乱数が変わるライン
B→A189パオジアンの抜群テラバーストを14/16耐え
S→増えていると感じたミラー意識であまり
最高の初手枠。技範囲+AB振りによる殴り合い性能の高さが非常に優秀。ランドロスが水ラオス・パオジアン・渦カイリューを、ブリジュラスがランドロスを初手に誘ってくれるため初手でこれらを処理しやすく、構築単位での選出誘導を含めた強さも感じた。
◆調整意図:役割対象に安定させるためHDぶっぱ
初手ウーラオスで相手をしたくない、ブリジュラス・ハバタクカミ・炎オーガポン・ガチグマ等への引き先として採用した。
地震・岩石封じ・蜻蛉帰りは型の根幹を為すため確定として、ラスト1枠はウルガモス・キュワワーなどへの抵抗力が構築になさすぎたため不本意だが地割れを採用。
また、S個体値を少し下げることで、ランドロス入り攻めサイクルミラーにおける立ち回り(蜻蛉帰りの撃ち合い)を非常に安定させることができた。
◆調整意図:CSぶっぱ(準速ウーラオス抜き)
上述のウーラオス+ランドロスの2体では、ガチグマ・炎オーガポン・剣舞ウーラオス・持久力ブリジュラス等が重いため、それらに対して勝てる後発特殊エースとして採用した。眼鏡やスカーフ型も試したが、拘る事による隙が大きすぎるのと、剣舞ウーラオスや遅い炎オーガポンを上から一撃で倒すことのバリューが非常に高いため、最速パワフルハーブ型に落ち着いた。
キョジオーン軸などへの崩し枠・サイクルが厳しい場合の対面選出の駒としても活躍するなど、柔軟に選出を組みやすいのも強み。
◆調整意図:
H→シルクのスカーフガチグマのテラスブラッドムーン+真空波を瞑想後に耐え
S→準速パオジアン抜き
B→陽気パオジアンの氷柱落とし耐え
C→あまり全て
旧BIG6(ディンカイサーフパオカミウーラ)に通す後発エースとして採用。ディンカイサーフorパオカミウーラの選出パターンが殆どであったため、上述のウーラオスで初手のディンルーやパオジアンのテラスを強要しつつ削るor倒し、「こちらの裏2体(ランドカミ)vs相手のテラスのないカイリューサフゴ or カミウーラ」の状況を作れれば、ハバタクカミの一貫を作って勝つ事ができると考えた。
また、瞑想+痛み分けを両立させる事でコノヨザル展開への対策も圧縮している。
テラスは水ラオス対面1ターンもらえる水テラス。水技への耐性はそのままに、オーガポン入りに躊躇なく選出できるようドラゴンテラスで使っていた時期もあったが、普通にハバタクカミミラーがキツすぎたので直ぐに戻した。
◆調整意図:
A→特化(目安:サイコファング+不意打ちでH175-B121水ラオスを確定)
B→A204カイリューのスケイルショット(5発)を95.4%で耐え
S→最速110族抜き
キュウコンの壁展開を阻止できる汎用アタッカーとして採用。対ランドロス+キュウコン+積みエース(剣舞水ラオス、エナジートドロクツキ等)の並びにおいて、ウーラオスでキュウコンに削りを入れる→パオジアンを後投げしてサイコファング連打をする事で、壁を破壊しながらキュウコンを倒して展開阻止を行うことができると考えた。(後投げのタイミングでムンフォで殴られた場合でも、壁を貼らせずに削り、ウーラオスのアクジェ圏内に押し込める。)壁さえ壊してしまえば、剣舞ウーラオスには裏の特殊アタッカー(カミ、ブリ)が強く、トドロクツキにはそのままパオジアンで殴れば問題ないため、簡単に勝つことができた。
稀に当たるイエッサン構築へのメタとして、アイススピナーも採用しており、特定の展開構築へのメタを強く意識した構成となっている。もちろん襷パオジアンである以上、汎用性にも申し分なく選出に非常に絡めやすかった。
◆調整意図:
C→H4振りイーユイを気合玉で確定
穏やかH4D252ママンボウを+2シャドボでほぼ2発
H→16n+1
B→A95ママンボウのクイタン(非テラス時)+クイタン(水テラス時)を97.66%耐え
ママンボウ軸への崩し枠として採用した。「身代わり+積み技」でママンボウを起点に裏まで貫くのは有用な対策ではあるのだが、その多くが同居するエルフーンやテツノツツミの高速アンコールに屈してしまうため、特性でこれを拒否できるサーフゴーを用いた。ママンボウの攻撃を身代わりが複数回耐えるために、テラスタイプは水で確定。
技構成は悩んだが、ママンボウ軸にイーユイが同居することが増えていた事、受けループの対策を圧縮したかった事を踏まえて「気合玉」を採用。命中不安を撃つため少々運が絡むことにはなるが、ランドロスで一度サイクルを回して再度ママンボウサーフゴー対面を作って身代わりを展開し直したり、テラスの耐性変化を盾に行動保障を得る事で試行回数を稼げるため、最終的な勝率は高い所に収束させることができると考えていた。
【主な選出】
vsスタン(TOP8) :初手→+
vsレギュD BIG6 :初手→+
vsランドキュウコン:初手→+or
vsイエッサン軸 :初手→+
vsママンボウ軸 :初手→+
vs受けループ :初手→+
vsコノヨザル展開 :初手→@2
vsキョジオーン軸 :初手→+or
緊急時の対面選出 :()から3体
ランドから入るパターン:初手→+@1
【感想】
悔しい結果になった。ベースが借り物とはいえ軸は非常に強かったし、補完枠も完璧に嚙み合わせる事ができ、構築は自分の中では100点に近いものが組めたと思っていたのだが、思うように勝てずに終了。
最終日数日前まで爆勝ち(2ロム1桁間際、片ロム21連勝とか)していたので、今期こそは行けると思っていた…精進します。
ここ数ヶ月、環境分析は合っていると思うのだが、おそらくその先の構築作成で考えていることがズレている気がする…(一言で言うと、SV環境で強い構築が作れてない)。軸(対面・展開・サイクル…)の作り方なのか、メタ貼りの解像度なのか、原因は色々考えられるけど、一番は基本的に攻めサイクルが弱いのにコレを妄信している事だと結論づけたため、今期は一度自分の構築の癖(=ランド入り攻めサイクル)を捨てて、最上位で勝ってる人の構築の組み方に寄せてみる事を目標に取り組んでみようと思います。
【重かったやつメモ】
・竜舞カイリュー全て(特にクリアチャーム、某レンタルが出てから、急に最終盤に増えた気がする)
・裏から出てくる襷パオジアン(オボンは逆に餌)
・選出画面の氷テラスの顔をしたイーユイ
・アンコール水オーガポン
・初手から来る眼鏡ハバタクカミ
・ドラパルトが入っているママンボウ構築(それ以外はママンボウ入り全勝)
・手動晴れ+ウガツホムラ(勝ち筋ゼロ)
・テツノツツミ(おかしい)